浸透圧性の下痢って何?

浸透圧性の下痢とは、消化管内に入った物質が吸収されにくくなり、管内の浸透圧が高くなるために、体液浸出で腸内の水分が増加するなどの原因で生じる下痢を指します。

よく見られる症例としては、腸内に吸収されにくいマグネシウムを含有する薬剤や、難消化性糖類などを過剰量摂取した場合に浸透圧性の下痢が起こりやすくなります。

この他、消化酵素の欠損や、乳糖不耐症など、病態による浸透圧性の下痢も多いようです。

高齢者においては、濃厚流動食品を摂ることによって浸透圧性の下痢が頻発します。

これは、腸管で吸収されなかった食物が、高濃度で腸管に滞留することにより、腸管内の浸透圧が高まり、これを希釈する目的で多量の体液(水分)が腸内に分泌されることが原因と考えられています。

浸透圧性の下痢は体調面の影響によって生じることが多いので、腸の働きが正常化するに従って改善される場合も多いようです。

下痢の症状が慢性的に見られる場合は、食品を消化のよいものに変えたり、量を減らすことで改善を図ります。

流動食については、一食あたりの量を減らし、1日の摂取回数を小分けにすることで改善が見られる場合が多いようです。

浸透圧性の下痢は「消化器官の黄色信号」としても知られています。

腸内の不調をはじめとして消化器官の機能低下が関係している場合が多いためです。

体の不調に下痢が伴うようであれば、内臓に問題が生じている可能性が高いということです。

1日で回復する場合もありますが、慢性的に症状が現れるようであれば、医師の診断を受けるようにしましょう。